退院直後リハビリ④必見!筋力アップのコツ

筋力が弱いのですが、どうやって筋力アップしたのですか?

これ、よく受ける質問です。
ギランバレー症候群になった理学療法士として、今回私が行った筋トレとアップのコツをご紹介します。

もくじ

筋トレはしていません

衝撃的なタイトルかも。。。苦笑

以前のブログで全身の筋力が弱いことや筋力低下にも色々な種類があることを書きました。

基本的には筋トレしないで、日常生活の動作をするようにしています.

ギランバレーになってすぐは筋力が弱いので、生活するだけで充分筋トレになっていました。

また神経が回復するまで無理は禁物です。
無理するとかえって回復が遅れます。

またある程度神経が回復しないと筋力は戻ってこないので、積極的に鍛えずに、神経の回復を待っていました。

ちなみに回復には1年から1年半かかっています。

お尻の筋トレ

お尻を鍛えた理由

お尻の筋肉だけ例外でした。

というのも、階段を昇るパワーが足りなかったからです。

退院直後は小さな段差も、手すりなしでは昇れない状態でした。

これだと、生活範囲が制限されてしまいます。

幸い膝を伸ばす筋(大腿四頭筋)は少しずつ回復していましたが、股関節を伸ばす筋(殿筋群、ハムストリングス)が弱すぎでした。。。

おまけにヒップも下がってしまってました。。。。。

そこでヒップリフトというものを行いました。

ヒップリフトのやり方

ヒップリフトは仰向けに寝て、お尻を持ち上げる方法です。

最初のころは
お尻に力が入らなすぎで、下図のようには上がっていません。笑笑

ヒップりふ


動かない筋肉を動かすコツ

ギランバレー症候群の場合、神経の回復によって、動きやすい筋肉と動きにくい筋肉があります。

動きにくい筋肉は無理に動かすより、まずは動きのスイッチを入れることが大切です。

これを神経筋の促通といいます。

ポイント①運動をイメージする
運動する前に、動きをイメージすることが大事です。
実際に動かなくても大丈夫です。

イメージすることで脳に刺激がはいり、末梢神経に運動の刺激がいくため動きやすくなります。

ポイント②触って力を入れる筋肉を意識する
お尻を触ってここに力を入れると意識してから、お尻を持ち上げました。

右は特に弱いので、下から手で持ち上げてました。
触れることで筋肉に力が入りやすくなります。

といっても、最初は2回で限界でした。徐々にお尻が持ち上がるようになりました。

ちょっとだけ専門用語になりますが、専門家の方へのご意見です。

動きにくい原因として、筋の回復の差にぜひ目を向けていただけると幸いです。

自然に回復する筋と介入が必要な筋があります。

介入にはハンドリングが有効でした。

PNFとかボバースとかの促通法を多く使って、筋のアンバランスを調整した方が良いと思います。

階段の上り下り

ある程度、筋力が付いてきたら階段を使いました。

といってもまずは1階分だけ、階段を降りました。

なぜか降りる方が楽にできたんです。

といっても手すりを持ち、一段ずつゆっくりとでした。

昇りは足が上がらなくて、苦手でした。

ですので得意の方から、無理しない形で始めました。

うちは4階なので、4階から3階までは階段を使いました。

3階からはエレベーターを使うという. 贅沢使い。笑笑。

他の方にご迷惑がかからないタイミングを見計らってこっそりしてました。

出来てきたら、一段ずつ上がりました。

工夫していたこととしては

左手で手すりをもって、右は力が入りにくいお尻を触って

お尻に力を入れる事を意識しました。

そうすると力が入りやすかったので・・・

二週間ぐらいで慣れてきたので、

掛け声をかけながら、少しずつ早いスピードで昇るようにしました。

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