リハビリで筋トレしないで、何をしたのですか?
力をつける練習はしませんでしたが、体を動かす練習をしました
えっ?それって筋トレじゃないの??
微妙に違うんです。
弱い力で効率よく動かす、動かし方の練習をしたんです。
爪が割れても全然わからない足
入院中は一番症状が重い状態でした。
靴がうまく履けなくていつの間にか小指の爪が割れたのですが、全く気がつきませんでした。
なんとか目で見ながら動かすと、足先の動きは少しありました。
けど自分の足ではないような、とても不思議な感じです。
これは重度の感覚障害です。
このころは膝から下の触っている感覚は、ほぼありませんでした。
感覚が分からなかったり、自分の足が自分のものでないときは、体を動かすことは難しくなります。
専門用語でいうと運動の主体感が乏しい状態です。
運動の主体感とは自分が運動を行っている本人(主体)であるという感覚です。
まずはそれを取り戻すリハビリをしました。
自分の足を取り戻す
具体的には、関節の動かし方を思い出すトレーニングです。
自分の足を動かすことを意識=運動の主体感を得るようにしました。
ギランバレーは脳がダメージを受けていないので、そこを活用する作戦です。
感覚を戻す方法書いたものと似ています。
神経再教育の方法
①最初に動かし方をイメージする
②まず動かしやすいほうの足から、目で見ながら力が入る範囲だけ動かす
➂2、3回を動かす
④そこで無理せず休憩する
こんな感じで少しずつ筋肉に力を入れる練習をしました。
筋力が弱いから、単純に筋トレをするのではなく
まずは動かせそうな神経筋から刺激を与え、動かし方を覚えさせました。
また動かなくても、イメージすることで脳が活性化し運動神経に命令が送られます。
そのことで神経系の回復促進へつなげていきました。
動かなくてもイメトレは大事!!です。
あとは気合をいれる
後は立つ時とか、歩き始めとか、動かすのが大変な動作では
「よいっしょ」 と小さく掛け声を出しながら行いました。
これはシャウト効果というものを利用しています。
気合いが入ると力が入りやすいのですよね。
「よいっしょ」って声を出すことによって、筋肉に刺激が入るんです。
こういったもの使って、筋肉を使わせていました。。
さすがに室伏選手みたいな声は病院で出せないので、ちょっとだけ小声でしたけど。笑笑。
まとめ
私の場合、リハビリでは筋トレではなく神経筋再教育を行いました。
方法としては、動かし方をイメージし、動かしやすい方の足から始め、少しずつ筋肉に力を入れることが重要です。
また、動かなくてもイメトレや、小さく掛け声を出すことで気合いを入れ、筋肉に刺激を与えるシャウト効果も使っていました。