入院中はストレッチを沢山していました。
なぜストレッチをしたのか理由とストレッチの方法をご紹介します。
ストレッチをする理由
この頃気になっていたのが凄いスピードで身体が硬くなる事です。
元々トレーニングが好きで、病気になる前も週2回以上ジムでトレーニングをしていました。
病前は、立ったまま身体を前に曲げると手のひらが床にペッタリついていました。
治療開始直後は、立った状態で身体を曲げて椅子の座面に手が届きません。
おそらく床から50cmくらい
しかも背中や太腿に筋筋膜が硬くて伸びないし、激痛が走りました。
ズボンを履こうとしても同じ痛みが走ります。
ちなみに腕もあがらなくて、頭まで持っていくのも大変でした。
筋力が弱いのもありますが、体が硬すぎで動けない方がもっと問題だと思い、まずはストレッチをしました。
入院中のストレッチ
結局今もそうですが、一番しているリハビリはストレッチになります。
ギラン・バレー症候群は人それぞれで重症度も症状も違います。
ここから入院中のストレッチ方法を説明しますが、あくまでも参考程度にお願いします。
ストレッチする場合は必ず医師や医療従事者の指示に従ってください。
特に急性期は神経が傷んだ状態ですので、ストレッチがかえって悪化させます。
くれぐれもご注意ください。
肩のストレッチ
ベットに仰向けに寝たまま、腕を横に開いて置いておく。バンザイしたままでいる。
足首と膝裏のストレッチ
足を布団の上に乗せて足首をそらしてキープする
ふともも前のストレッチ
うつ伏せに寝て膝を曲げてキープする
どれもなるべく力を使わずに手足の重みで伸ばす方法を使いました。
ストレッチについて、もっと知りたい!!という方は、よかったらこちらのNOTEをご覧ください。
ただしストレッチで神経を伸ばしすぎないようくれぐれも注意が必要です。
リハビリの専門用語でいうと、この時期は限りなく「レッドフラッグ」に近い状況です。
私が自分の患者さんにするのでしたら、相当慎重になると思います。苦笑
工夫と注意点
工夫したこと
本来痛みが強い場合は、ストレッチをリハビリのプログラムに取り入れるのは避けるべきです。
なぜなら、痛みがあると身体に力が入り、負担がかかるためです。
しかし、今回の場合は神経が炎症で浮腫んでおり、滑りが悪く筋筋膜へ悪影響を及ぼしていました。
おそらく、これが急激に体が硬くなった原因の一つだと思います。
このような状況で動かせば、縮こまっている神経と筋がひっぱられ、めちゃくちゃ痛みます。
けど
動かさないと関節が硬くなり、筋力も弱くなり、動作への制限がより大きくなってしまう危険性があります。
そこで、音楽を聴きながら行うことでテンションを上げ、少しでも体の力を抜きながら、楽しくストレッチを行いました。
注意したこと
病気のため、まだまだ筋力が弱く、体を動かすことは難しいです。
そこで、自分の体の重みを利用して、少しずつストレッチを行いました。
ギランバレー症候群の場合、筋肉は緩んでいるため、神経や筋が伸ばされやすく、傷みやすい状態になっています。
翌日に痛みが強く出ない範囲で、少しずつストレッチをするように心掛けました。
ただし、長時間ストレッチを行うと阻血状態を引き起こし、神経の回復を遅らせることになります。
そのため、長時間伸ばしすぎず、こまめにストレッチを行うようにしました。
この頃のストレッチは伸びる姿勢をキープするという方法をとりましたが、退院後からはもう少し違う方法をとっています。
また更に神経の回復に合わせ、神経ごとに神経系のストレッチを行っています。
ストレッチに興味があるという方は、よかったらお問い合わせからご質問ください。
また今回のストレッチの動画は下のnoteにあります。よかったらご覧ください。