歩行練習④ステップ練習のポイント

今回はステップ練習になります。
ただ足を前後に出すのではなく、歩行につなげるよう細かく課題を設定しています。

もくじ

今回はステップ練習

そもそものきっかけ

ギランバレー症候群の方は、病棟内自立歩行ができてもジャンプや大股歩き、小走りなど応用歩行ができない方が多いという話しから始まったのですが、この話題もついに4回目になりました。

今回はステップ練習についてです。

今回も専門用語が多めです。あらかじめご了承ください。

動的バランストレーニング

バランストレーニングはまずその姿勢をキープすることから始まり、慣れてきたら色々な動きを行うという流れになります。

前回は立位で姿勢を保持する=静的バランスの練習を説明しました。
まだ読んでない方はこちらからご覧ください。

今回は動的バランスの練習になります。
動的??って何という方もいらっしゃると思います。

例えば、こんな感じで台に乗ってから、台に乗せていない方の足で前後にステップを行うものです。

ギランバレー症候群 リハビリ

ただ普通に前側、後ろ側に接地するのではなく、ポイントがたくさんあります。

前後にステップするトレーニングの目的

簡単に書くとしっかり地面をけって、歩くためのトレーニングです。

倒立振り子モデルを意識した、重心移動の練習


⇒台に乗せている足でしっかりと体重を支える
⇒前回も骨盤を水平位にする練習を行っていますが、今
回はより歩行に近い重心移動の中で支持側の安定化を図っています

足関節戦略の練習


⇒台に載せていない足で、しっかりと床をけり、踵から着地する
⇒台の高低差を使ってより足底からの情報を多く認識させるのがポイントになります

リラックスした状態で、推進方向に向けて重心移動を行う


⇒ワイドベースで側方動揺になりがちな歩行を改善する
⇒台の縁を視覚的に意識しながら、外側に足を設地させないようにします。

これもう動画等で解説しないと。。。無理そうですね。苦笑

ひとまず、倒立歩行の説明がされている動画をリンク張ります。
(有名な先生の動画のためちょっと恐れ多いのですが。。。)

イメージとしてはこの動画の動きを、台を使って練習した感じです。

方法

前後のステップ

片足を台にのせ、もう片方は床につけます。

①台にのせていない方の、足は股関節伸展位から開始(後ろに引いた状態)

②床を蹴って、台にのっている足の方に体重をかける 

③台に乗っていない足を前に持ってきて踵から接地する

体が左右にぶれないように、前後の動きにすることが大事です。

バックステップ

前後のステップで前に足を接地したら、今度は足を後ろにもっていきます。

このバックステップの練習も非常に大切なんです。

あとは視線の持って行き方やなぜ台を利用するのかなど、、まだまだポイントはあるのですが、省略します。

一番大切なことは

体を傾けてバランスをとったりブレーキをかけずに、効率よく足を前後に運ぶかなと思っています。

このトレーニングをした結果、歩いているときの横揺れはだいぶ減った印象です。

こんな感じで下地を積み上げて、バランスや応用歩行能力の改善を図っていきました。

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