足のリハビリ①動かない足を動かすコツ

ギランバレー症候群になった直後は足が全く動かなくなりました。

今回は足が動かしにくかった時のリハビリの様子や動かす練習で意識したことについて書きます。

その後、足指がしっかり動くまでに10か月ぐらいかかりましたが、現在は病前と同じように動いています。(感覚は若干鈍いかも・・)

もくじ

足の神経伝導速度検査で。。

まずは神経伝導速度の検査の話です。

この検査は神経が働いているか、電気を流して調べるものです。
私の場合、神経伝導速度の検査は2回しています。

1回目は病気になって10日目に行いました。
その時はすべて正常でした。

後で文献で知りましたが、初期の場合、神経伝導速度が正常な事もあるようです。

病院を変えて…2回目は18日目ぐらい?に検査を受けました。

その時は右側のF波(脛骨神経)は消失していました。
これって、運動の命令を伝えている電気が流れてない。。。ということになります。

少し専門用語で書くと、F波は根を含む神経近位部、すなわち刺激部位より近位部全長の神経伝導を評価します。

つまり神経根レベルの軸索障害・・・

例えると神経の根元から、電気を流すケーブルがダメージを受けて電気が流れていない状況です。

流石に消失の波形をリアルタイムで見た時には、もう歩けないかもと思いました。

医師も研修医の先生と後遺症について小声で話していましたし。。

◆神経伝導速度の結果◆
背中から足先までの神経が機能していなかった

というなかなか重い結果に、その後病室に戻るまで絶望していました。

ふと足をみてある事に気がつきました。
その頃、膝から下は全く感覚がないにも関わらず少し足首は動いていたのです。

不思議なんですけど

それを見て、まだダメージを受けていない神経があるはずって思いました。
とにかくその神経が働くように活性化させる方法を考えました。

足を動かす練習

入院中の足の体操

この頃は、見事に膝から下の感覚がなかったので、こんな感じで目で見ながら、動かしてました
コレが神経系を活性化させる方法になります。

ギランバレー症候群 リハビリ

ベッドを高くして座り、お見舞い用の椅子の上に化粧水のボトルをのせて転がしてました。

今見ると足が少し赤いです
これは病気になって1か月と2週間後くらいです。

最初はボトルにのせるのだけで、精一杯でした。
足首や指は全然動かなかったので、膝を曲げ伸ばしして足を置いてました。

それでもうまくはいかず、最初は動かすイメージばかりしてました。

  足を動かすこつ

ここからはイメトレの方法をお伝えします。

【方法】
①頭の中でイメージします。
②ボトルの上に足をのせる
③実際に載せた時の感覚と、頭のイメージとの違いを感じます。
こんな感じです。

【動かす時のイメトレ法】
①動かす前に動きをイメージします。
②実際に動かします。
③動かす前と実際に動かしたときの違いを考えます。
④こうしたらいいかなぁっとまたイメージします。
⑤そのイメージをもとにもう1度動かします。

こんな感じで、イメトレを利用していました。
こうすることで、運動の命令が伝わりにくい神経や筋に命令を伝えやすくします。

この手法を神経筋再教育といいます。
私はこの手法をリハビリで多く取り入れていました。

  メカニズム

ちょっと難しい話しになりますが、イメトレの解説をします。

小脳は身体の使い方を、学習してくれる器官です。
その機能をフル活用させて、神経筋の活性化を図りました。

まずは今までの身体の使い方をイメージさせて、小脳に刺激を与えて運動の準備をさせます。

実際に動かして現在の運動を小脳に認識してもらいます。
運動前のイメージと実際の様子の結果を受けて、小脳がこうした方がいいと調整し始めるんです。

ちょうど社長命令を受けて、現場のスタッフが頑張った結果を受け、マネージャーが新た指示を出す感じです。

その結果、現場が頑張って仕事がはかどるみたいに

小脳系を働かせて神経筋を活性化させて、動作をできるようにしていました。

後はうまくできなくても気にしない、自分を褒めて伸ばすとか
動かせないときも、とにかくまずはイメトレをしていました。

以上が足を私が行った足を動かすコツです。

イメージトレーニング(イメトレ)は体の負担もありません。
良かったら参考にしてみてください。

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